赤十字で行われる血液事業について

赤十字って何?医療INFO 赤十字と赤十字病院について詳しくご説明します

血液事業とは

血液事業とは

血液事業は一般に、血液を提供していただける方を募集してその血液を採取し、血液製剤(人の血液又は血液からとれた物を有効成分とする医薬品です。輸血用血液製剤と血漿分画製剤)として、治療を必要とするたくさんの患者さん達のために医療機関に供給する事業のことをいいます。日本赤十字社は昭和24年の4月に日本赤十字社中央病院(現日本赤十字社医療センター)に日本赤十字社血液銀行東京業務所を開設して血液事業を開始しました。
それ以降、受入れ施設を整備すると同時に献血の周知や普及に努めてきました。今日、血液事業に携わる関係者は非常に多く、日本赤十字をはじめ、国、都道府県や市町村、血液製剤の製造販売業者、実際に製剤を使用する医療機関や患者の方々、そして献血に協力してくれる企業やボランティアと私達国民、このように多くの人々の協力により血液事業は成り立っています。ひとりでも多くの人を救いたい、そんな一人ひとりの思いがこれからの血液事業を発展させていきます。

安全な血液供給

安全な血液供給

献血で集めた血液は各地のブロック血液センターへ運搬されて、精密な検査を行い、血液成分ごとに分離が行われて血液製剤となり、適切な温度下で保管されます。医療機関からの要請に24時間365日対応できる体制を整えていて、患者さんが必要とする時に血液が届けられるようになっています。
また届ける血液や血液製剤は安全なものでなければなりません。センターに届いた血液は精密検査が行われますが、その際に献血者へのサービスとして無償で生化学検査・血球計数検査、いわいる血液検査を行い献血者に検査結果をお知らせしていますが、そのことからエイズ(HIV)や肝炎(HBV、HCV)の検査目的のみの献血は固くお断りをしています。万が一、自身で感染を疑うことがあれば問診の際に告知する義務があります。どんなに緻密な検査が行われてもエイズ、肝炎では感染から一定期間、ウイルスを検出できない時期(ウインドウ・ピリオド)があるため、献血には一人ひとりの善意が大切になるのです。

血液事業の現状とこれから

血液事業の現状とこれから

現在日本は少子高齢化で様々な問題が発生していますが、血液事業も深刻な影響を受けています。ここ最近の東京都の調べによると輸血を必要とする方々の約85%は50歳以上の方となっています。その一方で、献血をしてくれる方の約76%が50歳未満(この内26%が16~29歳)となっており、このまま少子化高齢化が進むと血液不足が懸念されます。
その為、平成24年4月より広域事業運営体制を導入し、それまでの都道府県単位で行っていた事業を全国に7つの本社直轄施設(ブロック血液センター)を設置して事業を実施する体制としました。このことで、より安全な血液製剤を安定的に医療機関へ供給することができるようになりました。

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